令和4年6月19日(日)
今年度初の国宝土偶「縄文の女神」展示解説会を実施いたしました。限られた時間での解説会でしたが、熱心に耳を傾けてくださいました。本当に感謝申し上げます。次回は8月14日(日)です。当館ホームページからの事前申込制になりますが、是非お早めにお申し込み下さい。
やまはくブログ
Yamahaku Blog博物館講座①を開催しました
博物館では、館長や当館職員、大学の先生などを講師としてお招きし、それぞれの専門分野について、分かりやすく紹介していただく「博物館講座」を年6回実施しております。
6月11日(土)東北大学の荒武賢一朗教授を講師にお招きして、博物館講座が開かれました。
講座の題材は「近世における尾花沢・柴崎家の商業と社会貢献」でした。荒武先生の御専門は日本近世・近代の経済史ということで、尾花沢の有力商人柴崎家のことをお話しいただきました。
江戸時代の中頃から、紅花商人として大きく成長した柴崎家は、京都や江戸に分家や支店を持つ有力な商人として栄えました。ただ金儲けをするだけでなく、村山地方で飢饉が起こった時には、代官所と連携しながら民衆に食料を援助することもありました。
柴崎家は、その財力を元に多くの大名への貸し付けも行いました。今回の講座では、米沢藩との貸し借りを取り上げ、商人と大名とのやりとりを、実際の古文書の記述をもとにユーモラスにお話ししていただきました。滞在日数や服装、やりとりの様子などが古文書に残されることはほとんどなく、県立博物館にとても貴重な資料が残されていることを知ることができました。地元の歴史を、当時の文書から知ることができ、大変興味深い講座でした。
次回の博物館講座②は7月11日(土)に、東北芸術工科大学の田口洋美教授を講師として開催します。詳しくは近日ホームページ上でお知らせしますので、こちらもぜひご参加ください。
特別展が始まりました!
6月4日(土)から特別展「発掘30周年、マムロガワクジラ、新生代の海を泳ぐ~やま
がた北部の古生物~」が開展しました。
マムロガワクジラの全化石を中心に、第三展示室内はクジラやイルカ、鰭脚類や貝類な
どの化石で埋め尽くされており、非常に見ごたえのある展示となっております!
マムロガワクジラの化石はもちろん、その他にも貴重な展示物がたくさんあります。
今回はその中からいくつか紹介したいと思います。
まずはキタトックリクジラの骨格標本(国立科学博物館より借用)
不思議な形ですよね。国内にはほとんど標本が存在しないとの事です。他のクジラ化
石と見比べてもらうと明らかに形が違うことが分かります!
次にミズホクジラ化石(岩手県立博物館より借用)
非常にきれいにクリーニングされた化石で、古代のクジラの骨格がはっきりと分かる
資料です。こちらも必見!
最後にこちら
いかがでしょう。この資料は何か分かりますでしょうか。
正解は…
イッカクの角(牙)でした!こちらも国立科学博物館からお借りいたしました。
当初はレプリカを展示予定でしたが、科博さんのご厚意で本物を展示しております!
他にもまだまだ紹介したい資料がたくさんあるのですが、あまり紹介しすぎると見に
来ていただく楽しみが無くなってしまうのでこの辺で…
今年度の特別展は8月28日(日)まで開展しております。化石に興味のある方は
ぜひとも博物館へ足をお運びください♪
やまはくセレクション展~残り1ヵ月です!
絶賛開展中の「やまはくセレクション展」。残りの会期もあと1ヵ月となりました。多くの皆様にご観覧いただき、大変好評をいただいております。琥珀化石や大判世界地図、山形ハッカの展示など、普段は見ることができないたくさんの資料を展示しております。
現在、山形新聞のYouTubeチャンネル「PressYamashin」にて、紹介されています。ぜひご覧いただき、博物館に実物を見に来てください。
また、春の霞城公園は桜をはじめ多くの木々が咲き乱れ、見ごろとなっております。霞城公園散策の折には、ぜひ博物館にも足をお運びください!
やまがた文化の回廊フェスティバル2022 「ミュージアム・エレクトーンコンサート」が開催されました
3月20日(日)に、やまがた文化の回廊フェスティバル2022「ミュージアム・エレクトーンコンサート」が開催されました。無料開館ということもあり、たくさんのお客様にご来館いただきました。
博物館でのイベントということで親しみのある曲を中心に演奏していただき、会場となった1階広場の高い天井をホールとしてすてきな音楽が響き渡りました。ライトアップされたクジラの骨格標本がいつもと違った雰囲気をかもし出し、観賞したお客さまにも大変好評でした。
これからも、博物館を通して山形の文化・芸術に親しんでいただけるような展示会やイベントを行っていきますので、HPやtwitterのチェックをよろしくお願いします。