当館は、霞城公園と呼ばれる国指定史跡山形城跡の中に設置されています。霞城公園は四方を山形城二の丸の堀によって囲まれており、当館へ来館される場合は、東西南北にそれぞれある門を通っていただくことになります。ご注意いただきたいのは、車(自転車を除く)が通行できるのは北門のみです。
その北門から200メートルも満たない北側に、山形市立第七小学校(以下、「山七小」)があります。当館の「ご近所さん」であり、山七小にとって当館は学区内にある施設になります。
山七小の第5学年では、今年度の総合的な学習の時間について、「ぼくらみつばち学芸員~大好きな博物館の魅力を広めよう~」をテーマとされました。年間を通して来館され、博物館の活動や展示収蔵の資料、学芸員の仕事などについて調べたりしながら理解を深め、さらに学芸員の技能を身につけ、冬の時期には「一日学芸員」として実践できるよう取り組む内容です。併せて、当館の魅力などについて情報発信していただけるようです。
児童の皆さんは、来館のたびに新たな興味、気づきを示してくれ、次々と疑問が沸き起こって職員へ積極的に質問するなど、熱心に取り組んでくれています。山七小が学校全体で育む資質・能力は、「問題発見、解決能力」「言語能力」「情報活用能力」「協調性」が重点ということですので、それを踏まえながら当館も一助となるよう努めていきたいと思います。
ところで、現在、JR山形駅から東口大通り沿いに歌懸稲荷神社の境内にかけて、山形花笠まつりや夏休みなどで観光客が多くなる時期に合わせ、子どもたちや企業などの願いごとや歓迎の言葉、絵などを描いたちょうちんが飾られています。山七小第5学年児童の皆さんは、何と!当館の紹介文やイラストなどを描き、さっそくPRしてくれています。本当にありがとうございます。観光客と思われる人たちが立ち止まって観ていたり、写真を撮っていたりと、絶大なPR効果を発揮しています。お気に入りの展示資料のイラストや、クイズ形式にした解説など、児童の皆さんが工夫をこらした作品群で、JR山形駅の自由通路やペデストリアンデッキを中心に設置してあります。ぜひご覧ください。